『風の鈍兵』
誰の意見でも必ず聞き、合議ですべてを決める「極楽島」を舞台に、人間の尊さと愚かさ、人を思いやる心の大切さをドラマティックに描いた作品です。
『極楽島海賊物語 風の鈍兵』
■スタッフ
作・演出/小田健也
音楽/宇野誠一郎
装置/岡島茂夫
照明/佐久間巨照
音響/黒沢茂
衣裳/井上サチ子
振付/西田尭
舞台監督/タケル大和
■主な対象/小学校高学年・中学生
■構成/12人(スタッフ4キャスト8)
■上演時間/2時間
■あらすじ/
瀬戸内海の小島"極楽島"。風向きと潮の刻を言い当てるのが得意な鈍兵は、いたずらっこの姫や、知恵袋の坊主、腕っ節の強い疾風、ひょうきん者のひょう六、酒好きのお嬶と、彼らを統率している大将などと瀬戸内海の水先案内をして自由な暮らしを送っていました。
しかし時代は"戦国の世"。ある日、天下統一を目指す秀吉から「島をあけ渡せ」という命令書が届きます。さらに刺客の伝二郎が送りこまれますが、鈍兵たちの広い心に触れた伝二郎は、鈍兵たちと運命を共にする気になってゆきます。
それでも秀吉による「極楽島をこの世から無くしてしまおう」という残酷な計画は、着々と進められてゆき......。
作・演出 小田健也のことば
個人の権利が侵されず、自治的な共同社会はこの世に存在しえないものだろうか。
何度かこれに似た試みは行われてきたが、時代の強権の前には、あまりに理想的で力弱いものであった。人間的とはどういうことか。
正義とは何を差すのか。ますます分かりにくい時代になってきた。
そして、「人間らしく」存在することが地球的規模で危うくなっている。
そんな時代に、私たちは今一度、人間が互いに侵したり侵されたりすることのない社会や人間関係を問い直すことが必要ではないだろうか。

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