REPORT
キャストやスタッフのインタビューをはじめ、
稽古風景のレポートをお届けします。
PAST
11/30/2004 16:08:05
  小峰公子(作詩)◆「空ノ色」のこと
吉良君や水木さんは本人のHPの日記上で、小笠原さんはこのページ上で、それぞれたくさんのことを書いてくれたので私にはもうあまり書くことがありません。
もともと詩については自分からは語らない方がいいかな、とずっと思ってきましたし、今もそうです。
聴いてくれた人がそれぞれの印象で世界を拡げてくれたほうが面白いのではないかと思うからです。
でも今回は原作があり、ミュージカルという枠の中で作った作品ですから、いきなり「かぐ、ってなんだ?」「狭也って誰?」って小説も舞台も知らない人は思うよね。
まあ、洋楽だと思ってもらえればいいか(←無理だろー!)。

「空ノ色」という曲は、「憎しみから何も生まれない」という言葉を入れてください、といわれた(これはZABADAKのコンサートでは何回かお話ししましたね)ことのほかに水木さんからはもうひとつ注文がありました。
それは、この曲がひまわりの役者のみんな、そして見に来てくれた人全員のテーマソングになるようにしたい、ということでした。
まだ人生の入り口にいるみんなにはこの先いろいろな困難があるだろうけれど、この夏の、この時、この舞台でみんなと歌ったことを思い出せば、それを乗り越えられる希望が湧くような歌にしてほしい、と。
そんな歌になったら本当に嬉しいです。

CDがリリースされ、この歌ははじめに考えていたよりも
もっともっと多くの人が聴くものとなりました。
聴いてくれたみなさんがそれぞれの「空ノ色」を描いてくれますように。
もう誰もいない稽古場のすみっこから願っています。
11/30/2004 10:18:55
  小峰公子(作詩)◆西山水木・役者という生き物
「空色勾玉」を今、演る意味。物語の核をどこに水木さんが据えたか、見に来てくださった方には明確に伝わったと思う。
「この時代だから、伝えなくちゃいけないと思うの。憎しみからは何も生まれない、って。」
水木さんは最初にきっぱりとそう言った。
原作ものを舞台化するという時に期待する、
「演劇だからできること」。
それが成功しているからこそこれほどみなさんに応援していただけたのだと思う。

水木さんのことを書くつもりだったのに水木さんの演劇についての解説みたいになりそうなのでやめたやめた。
ああ。かといって人物像が書けない・・・。
飲んだくれて絶望と夢の果てに毒を吐き合う姿しか浮かばない・・。

いかん。
水木さんの多分やりたいことの原点とも言えるであろう
「ラ・カンパニー・アン」の公演が来年一月にあります。
日本での上演は久しぶりです。
http://www.pink.ne.jp/~a-n
私と吉良君も出ます。その後多大なる影響力で廻りを圧倒した
明樹由佳の本家本元・ジェスト・ダンスは必見です!!
そしてなにより、役者・西山水木をその目で確かめてください。
化け物だぞ。

水木さん、「演劇の罠にはまらないで」って、
役者によく言いますけど
あなた自身が罠ですからあーーーっ!!
11/29/2004 16:07:47
  小峰公子(作詩)◆リポート番外編・小笠原さんのこと
小笠原さんに初めて会ったのは吉祥寺のライブハウスだった。
私が斉藤ネコカルテットのゲストで歌っている夜に水木さんと現れた。

私のまわりにいる女性の、誰とも似てない。
何しろその時はちゃんとした堅気の人のような服装をしていた(失礼)。
私と彼女の間にはぴったりと天井から降ろされた薄い膜があるかのよう、
その向こう側から温度差マイナス50度くらいのクールさで発せられた言葉。
目的をもって届く視線。
その後その膜は脆くも溶け去るのだが(彼女のガハハ笑いも私と似たようなもんだ)、その時の才気走った印象は今でも少しも変わらない。

今回のスタッフとは、みんなどこかで会った方、どろどろに見知っている方ばっかり、の中、小笠原さんとは初めての仕事にも関わらず急速に近づいていけた。
彼女の脳味噌は最新のOSを備え、ソフトのバージョンアップも怠りない。
その中に「空色勾玉」の物語の全人物像、時間軸、そして空間とが超3次元化されてしまいこまれているのだろう。
歌詩をひとつ上げるたびに台本が変わっていったが、毎回一瞬にしてストーリーを全方向から見回し、台本を再構築しいく様を目のあたりにして、脚本家の仕事を窺い知った。
いっこ前のOSでどうにか進む私ではあったが、速い人と一緒だとこっちも速くなる(気がする)。
おかげで仕事はさくさくと進んだ。

 そして公演後の「空ノ色」レコーディングでも多大なる協力をしていただいた。
ひまわり参加者全員の仕事やバイト、未成年帰宅時間、塾通い時間、長く待たせちゃうときっと飽きてくるぞ、等諸事情が複雑に絡むレコーディングのタイムスケジュール制作や、こちらが見落としている事のフォロー等々、きめ細かく迅速に対処してくれた。
小笠原さんはひまわりの子供達には怖い怖い暗黒よりももっと怖いセンセイのような、そして地獄の底までも味方してくれる優しいお母さんのような、でも甘えは許されない情け無用の組長のような偉大な存在なのである。
ひまわりのみんなも小笠原さんがいれば、そこはもう何故私がここにいるのか?を認識せずにはいられないようなのだった。
おかげでこんなに大人数のレコーディングが美しく進んでいった。
改めて、ありがとう。

そして彼女は、大人だ。
それも数少ない、バランスのとれた。
子供であり続けようとする人や(少年・少女性を幼稚さと誤解している困った人多数)、大人になれずにただ年食ってたりする人、責任のとれない情熱を語りまくる人、が多いこの世界。
その中で本当にいろいろな意味で大人なんである。
尊敬する。そして安心する。

そして、悔しいことに決定的に永遠に頭が上がらないことが。
小笠原さん、飲まないんだよね、お酒。
いつも飲んだくれて崩壊していく我々が冷静に見られているかと思うと。
すごく怖いのであまり考えないことにしてます〜。
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