死んだはずの僕は、神様の気まぐれで再び生きることになってしまった。
しかも中学生の小林真として甦り、その家族と一緒に生活をしながら、生前自分が犯した罪も見つけろという難題つきで。
僕は生前の記憶をすっかり失っているというのに。
家族はそれぞれに奇妙な問題を抱えているし、果たして僕は小林真として生きていけるのだろうか?
「カラフル」再演によせて
疾走する青い馬
光野桃 エッセイスト
青い閃光を放ちながら疾走する一頭の美しい馬・・・。この舞台でそんな馬を見た。
原作にはほとんどない馬という存在に、すべてを集約させた山下晃彦さんの演出。
その世界は、凛々しく、痛々しく、詩情に満ちて、観る者にこう語りかけてきます。
すべてこの世の苦しみは「肉体」を持っていることから始まるのだけれど、
でも肉体があるからこそ、彼の馬のように、空気を裂き、大地を糧として天上へと飛翔することもできる。
希望を捨てずにおのれを愛しなさい。
ひとは歓びを生きるために生まれてくるのだから、と。